あなたの資産運用に “債券” を! 守る資産を加えて効率アップを図る

投資の基本(初心者向け・長期投資)

債券てよく知らないけど株だけでよくない?

株と反対の動きするんだろ?

意味ないじゃん!

という人向けに、債券について基本的なことからその最大のメリットまでをお伝えします。

債券とは発行元(様々なところが出してます)にお金を貸し出した証明書(今はペーパーレス)のことで、次のような特徴があります。

①利息の金利が約束されている

債券は発行したときに利息の金利が約束されているので、何年後にどれだけお金が増えるのかがハッキリと分かります。

②額面通りの金額が戻る

債券にも株式のように値動きがありますが、満期になると初めに貸し出した元本を受け取ることができます。

③中途換金=売却ができる

満期前でも売却して換金することができます。

しかし個人向け国債以外は、市場価格によって元本割れが生じるケースもあります。

買いたたかれることが非常に多いからです。

では、くわしくお伝えしていきます。

1.債券の種類

下図は債券の種類を分類したものです。

※円建ての外債は通称サムライ債と呼ばれ、取り扱いは証券会社によりますがあまり多くない印象です

格付け

S&P、ムーディーズ、R&I、JCRなどの格付機関が債券発行体の信用力などを評価し、ランク付けしてます。

格付機関ごとに評価が異なる場合もあるよ!

また、社債だけでなく国債なども評価してます。

特に注目しておくのは外国債、中でも米国債です。

何で米国債?

日本国債じゃだめなの?

なぜなら日本国債は

 ・銀行預金よりはマシ、くらいの超低金利

 ・100%円建て資産で分散効果なし

だめ、ではなくとも必要とも言えません。

欧州国債は利率がイマイチの印象、新興国国債は安全性に疑問があります。

というわけで米国債をドル建てで持つのが利率と安全性の両面で、さらに通貨分散にもなって一石二鳥だと思います。

国債投資信託や、国債ETFで持つのもいいですね。

社債は利率が高い反面、破綻リスクが国や自治体より高いので株式と同じくくりで見られてます。

債権と株式の大まかな違いを見比べます。

債券

資金を貸すことによって、利率に基づいて決まった利息を定期的に受け取り、満期になったらその資金を返還されます。

仮に貸した先が破綻したら最優先でお金を返されることになってます。

高くはないが利率分の決まった利益が約束されている(ローリスク)

株式

資金を出して企業の経営権を買うイメージで、企業の業績によって出た利益を自分の経営権の割合に応じて配当として受け取れます(業績によっては配当が出ない場合も)。

株式自体の価値が高いときに売れば差益も得られます。

無期限ですが、企業が破綻すれば株式価値はゼロになっていくので売れなければゼロになって出資金が戻らない可能性があります。

業績次第で大きな利益が望める反面、大きな損失になることも(ハイリスク)

次に、債券の仕組みを図で確認です。

基本的に①で貸し出した資金は戻る(④)上、利息(③)も支払われるので債券は安全性が高いと言えます(もし破綻しても優先的に返還もされますし)。

ただし、物事に絶対はありません。

社債はもちろんのこと、地方自治体破綻もいくつかあり2013年7月米ミシガン州デトロイト市が債務不履行(デフォルト)を起こしたときは特に大規模でした。

なので安全性では国債、中でも安定性と流動性があり利率が高い(あくまでも国債の中での話です)米国債を守りの資産としてオススメするわけです。

ただし安全だからと放置せずにニュースは常にチェックするクセをつけましょう。

👆もくじへ戻る

2.利回りと値動きの特徴

価格↑金利(イールド)↓

債券の値動きには次の図のような特徴があります。

価格と金利はシーソーのように逆に動きます。

価格が上がれば金利は下がり

価格が下がれば金利は上がります。

また、基本的に期間が長くなれば変動の幅も広がります。

イールドカーブとは?
利回り(=イールド)と償還期間の関連を曲線グラフにしたもので、縦軸が利回り、横軸が償還までの期間です。

実際に見てみましょう。

米国財務省の出した米国債全体のイールドカーブです。
イールドカーブの形状は経済動向に応じて変化し、上のような右肩上がりのときは平常時か金融緩和時で “順イールド” といいます。

金融引き締めなどがあると、短期金利が長期金利を超えて右肩下がりになる “逆イールド” という現象も稀に起きます

米国債は株式と逆に動きやすい

これはそういうものだと覚えておけばいいと思います。

一応仕組みを説明すると

①リスクに対する市場参加者の心理が作用

株価が上がると、運用リターンが上昇してリスク選好の流れになるから国債が売られて株が買われる

②景気の変化と政策金利・資金需要の変化が作用

・景気が良くなると金利が上がり、過熱予防で政策金利が上がる

・景気が良くなると企業は設備投資などの意欲が湧いて資金が必要になる

こうなると株価は上がるので株が買われ、国債の価格が下がって売られる

主にこのふたつの理由が作用して、国債と株式が逆に動きます。

米国は特にこの相関が作用しやすいので、米国債は株式と逆に動きやすいということができます。

👆もくじへ戻る

3.下落時の資産減少を軽減

ここまで債券について見てきましたが、お伝えしたい点はひとつです。

あなたの資産の一部に安全性重視の米国債を入れておくと、不況で株価が全体的に下落したときの資産額の下げを軽減できる

歴史的に見ても経済ショックなどは数年に一度は起きてます。

価格は基本的に上昇するときよりも下落するときの方が早く、急です(損したくない気持ちの方が強いため)。

資産の目減りをやわらげる守りの資産を入れておくと、ショックから経済が立ち直ったときに資産額の回復も早くなり、結果として運用成績も向上する効果があります。

利益目的ではなく、下がったときの衝撃緩和によって早く立ち直るための下支えとして債券、特に米国債を組み込むことをオススメします。

このとき償還期限を多様化するとベターですし、国債投資信託や国債ETFを使うのもいい手です。

守りの資産も分散すれ安定感がアップする

のは同じです!

国債の割合としては全資産の1~2割くらい目安です。

目標額が近くなり、ゴールが近づくにつれて割合を増やしていくことで積み上げた資産の守りを固めながら残りを緩やかに増やすようシフトしていくといいでしょう。

資産形成を始めたばかりではそこまで必要性を感じないかもしれません。

しかしある程度増えてくれば下落時の減り具合はストレスにもなります。

そんなときは、守りの資産 “債券” のことを思い出してください。

👆先頭へ戻る

コメント