投資=ギャンブルだと思ってる人へ 正しく、現代にマッチした考えにアップデートしよう!

投資の基本(初心者向け・長期投資)

投資に抵抗感があってやらない人はまだまだ多いですが、その原因として僕たち日本人が金融教育を学校で受けてこなかったことが大きいです。

国のせいだと非難したところで何の解決にもなりませんし、今国を動かしてる人たちもまた金融知識がないのです。

だから自分で学ぶ必要があります。

現状何も困ってないから必要なくね?

学ばないことで実際はあらゆるところで損をしてることにすら気づけません

海外先進諸国では小学校から金融について教わるのが普通です。

じゃあ日本人が今さら学んでも遅いかというとそんなことはなく、大人でも充分に知識を身につけることは可能です。

大事なのは “本当に自分にとって必要、と感じて行動するか” だけです。

1.投資、投機、ギャンブルの違い

混同してる人が多いので3つの違いをまず説明します。

違いをざっくり説明

投資(株式や債券など)

企業や国の成長に出資し、それを元手に成長して豊かになった分の利益を受け取る。

価値に出資。プラスサム。 

投機(FXや株信用取引、仮想通貨など) 

他の参加者の損失を自分が受け取って利益を得る。

確率に出資。 ゼロサム。

ギャンブル(パチンコや競馬、宝くじなど) 

主催する胴元の取り分を差し引いて残りを取り合う。

スリルに出資。マイナスサム。

※胴元の取り分はパチンコ20%、競馬25%、宝くじ50%以上(‼)。 

だいたいこんなイメージで進めていきます。

投資、投機は金融資産として考えますがギャンブルは別物と考えます。

サム=SUM(合計)のこと

ゼロサムということは勝者の利益と敗者の損失を全て合計するとゼロになることを意味します(手数料は考慮してません)。

 

次に、金融資産の特徴についてです。

価格変動とリスク

金融資産は日々価格が上下するものなので価格変動によって利益が出る可能性があれば損失が出る可能性もあります。

この利益か損失かの可能性のことをリスクといいます。

リスクって要は損益のブレ幅のこと!減ることじゃないです!

リスクとリターンは原則的に比例する、とよくいいますがブレ幅が大きければ利益側になったとき大きなリターンになる可能性が大きくなるということです。

リスクを取るからリターンが見込めるわけで、絶対減らないけど増えるなんて話はありません(銀行預金にも価値の目減りリスクがあります)。

しかし金融教育を受けてない日本人は “投じたお金が増えるか減るもの” といえばギャンブルしか知らないわけです。

知らないからこそ混同してリスク=怖い、悪いと考えてしまいます。

これで投資=ギャンブル=危ないもの、という思い込みができあがります。

しかも人は損することが何より嫌いなので、リターンが見込めるけど減るリスクもある、というと危険なんだと考えてしまうことも理由のひとつです。

損が嫌いなのは人間の一種の防衛反応だよ!

古い考え=無知 は危険

さらに金融への無知は前の世代から受け継がれているので厄介です。

日本人は親世代、さらに上からずっと金融教育を受けてないので

「お金の話なんてやらしい」

という “お金は汚い信仰” が脈々と受け継がれてます(お年玉という多額の現物を与える風習はあるのに)。

やりくりしてできた余剰金は

「贅沢しないで貯金しときなさい」

がお決まりコースで貯金一択という意識が刷り込まれます。

確かに親にそう教えられてきた!

お金のことは向き合わず、臭い物に蓋をするように貯金だけすればいい、が正しいならお金の不安を感じる人はいないはずですが、

上図は20代~60代に行ったアンケート結果ですが、お金のことに向き合わないこと自体が間違いであることがよくわかります。

ここで、そんな原則を教えてきた親世代は果たして余裕のある老後を送れるのか、又は送れているのかをちょっと見てみてください。

金融庁の資料です。

金融庁 金融審議会市場ワーキング・グループ報告書
「高齢社会における資産形成・管理」令和元年6月3日より

想定より半分くらい足りてない、つまりNOであることが分かります。

同じようにしたら同じようになるのは道理です。

つまりは教わってきた原則は間違い、というか今の時代にはマッチしないということです。

まずは古い考えを捨てることです。

矛盾だらけの日本人

親世代だけでなく今の現役世代も

・「借金はよくない」というのにローンやリボという言い方なだけで全く抵抗なく手を出す

・利息で余計なお金を払うことには無頓着、というかどれだけ損か考えない

・ギャンブルや投資はお金を減らすからいけない、といいながら宝くじという一番期待値が低いギャンブルには熱を上げて長蛇の列を作る

などの矛盾した行動を取ってる人が大多数です。

古い考えのままで知識がないからです。

じゃあどうすればいいんだよ?

お金と金融(主に投資)について今から学ぶことです。

知識が身を守り、知識が味方となって身を助けます。

高齢になってから後悔する確率が高いのに、何とかなる方に賭けること(=古い考えのままで学ばない、行動しない)こそ人生をギャンブルにしてしまう破滅思考です。

老後破産→人生詰みコース一直線になり、危険です。

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2.期待値とリスク管理

前項で宝くじが一番期待値が低いギャンブル、とお伝えしました。

期待値が高いものを選ぶのが基本

期待値とは、
投じた資金に対して戻ってくるお金の見込みのことです。

この見込みが高いもの選ぶのが基本、というのは投資もギャンブルも同様です。

また、1円の支出に対して1円以上のリターンを得る点も同様です。

このふたつの共通点も投資とギャンブル混同の原因だね!

では、ギャンブルを例に期待値を見てみましょう。

ギャンブル期待値
競馬、競輪、競艇約75円
パチンコ、スロット92~97円
宝くじ、ロト640~45円
※全て100円をかけた場合

期待値を計算すると、

勝ったときにもらえる金額 × 勝つ確率

で、宝くじは一等が7億円でその確率は2千万分の1(2021年の年末ジャンボ宝くじを参考にしてます)なので

700,000,000 × 0.00000005 =35

で期待値は35円(100円で買う場合です)

※実際は1枚300円なので、300円払って得られるのは105円となります

ということで表よりも低い期待値です。

恐ろしく低い期待値のギャンブルということです。

人は大きすぎる数は現実的に理解できない傾向があるから逆に手を出しちゃう。。そんな心理をついた巧妙な仕掛けなんだよ!

リスク管理
リスクは損益のブレ幅のこと、とお伝えしました。

このリスクを管理するというのは

損する範囲を知り、損する範囲を限定する

ことで、ギャンブルでは損する範囲を限定するには基本的に賭け金を少なくするしかありません(投資で言う資金管理)。

対して投資では資金管理に加えて “損切り” といって損失が一定に達したら損失がそれ以上にならないように自分でできます。

このリスク管理が投資とギャンブルの間に線を引くことになります。

この資金管理とリスク管理ができてない投資家が大きな損失をくらってドロップアウトし、

「投資はギャンブル」などと言うのがメディアにクローズアップされて広められたのが投資=ギャンブルのイメージの大きな要因です。

つまるところかたよった報道もありますが、

ただの無知と未熟、情報力の無さ

に過ぎないのです。

わからないものに過度に恐れを抱いてるだけということで、しっかり知識を得て段階的に実践していけば不可能なことではありません。

そこそこの資産形成なら可能です!

資金管理とリスク管理がしっかりできて、自分で定めたルールを厳守できてる人が投資で利益を上げてるわけです。

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3.氷山の一角しか見てません

投資をしたことがない人でも投資で短期間のうちにひと財産築いた人の話はメディアによって見聞きしたことがあるかと思います。

この偏向報道で人々がハデな面ばかりに注目しがちというのもイメージをギャンブル寄りにしてます。

投資は一獲千金が狙える!でも負けたら破産!

こんなイメージを持ってれば投資とギャンブルはイコールになってしまいます。

メディアの悪質な面です!

ただ、メディアの言うことが全てだ!と鵜呑みにするだけで氷山の一角しか見てない人もまた視野が狭すぎて危険です。

メディアに取り上げられる人たちもその裏でめちゃくちゃ努力してるのにそこは報道されません。

氷山の一角どころか先端しか見てないということです。

誰でもチャンスがあると思って

「副業はFXトレード」 「カンタンにゲーム感覚で」

みたいな安っぽい宣伝に乗って安易にトレードから投資を始める人は負けパターンです。

やること自体は否定しませんが、それなりの勉強もしないで運否天賦でビッグチャンス狙いは大損退場フラグが立つことは覚えておいて欲しいところです。

あらゆるところで見聞きしてるかと思いますが、カンタンにお金持ちなんてあり得ません。

恥ずべき中二病思考で、すぐに捨てるべきです。

なぜなら将来以前に今、まさにカモとして狙われるからです。

楽に、すぐ、カンタン、大きく儲かる、と短絡的に考えてメディアや儲け話を「もしかしたら」と考えてしまう人は投資サギ被害者コースです。

サギが後を絶たないのは、この情報力のない人たちの思考こそがビジネスチャンスだからで、人々の知識と情報力が高まれば自然と被害数も減るでしょう。

さらりとまとめてみると

①日本人は金融教育がなかったがために正しい方向に進めてないから今から学ぶべき

 ・損失リスクがある=ギャンブルと混同する

 ・古い考えが刷り込まれたまま矛盾した行動を取る

 ・その考えを教えた世代は今まさに困窮(時代は変わり、通用しない証拠)

②投資はリスク管理ができるのでギャンブルとは別物

 ・期待値を高め、損失を限定することでギャンブルとは一線を画す

 ・メディアの偏向報道も、受け手の情報力のなさも勘違いの原因

③古い考えとメディアの偏向報道、無知が勘違いを生み、さらに投資=ギャンブルという間違いを生む

 ・無知で情弱はカモになる

 ・知識をつけて宣伝やサギに搾取されないようにする

もはや知っておいた方がいい、ではなく

知らないとこの先ずっと苦しむ

というレベルです。

僕ができることは知識や情報をお伝えして、お手伝いすることだけです。

やるのは自分自身で、自分の課題です。

“本当に自分にとって必要、と感じて行動するか” が大きな違いになります。

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