平成時代のバブル崩壊から30年近く日本の経済は成長してません。
バブル崩壊後からの先進諸国の経済成長を見てみると、

日本だけが横ばいです。
他の先進諸国は着実に右肩上がりで経済成長してます。
先進諸国内だけでなく、世界的に見ても日本経済は弱いのが現実です。
という現状です。

国がコレじゃどうしようもないじゃん。。
と思考停止していては定年後に老後破産コースです。
これまでの考え方はもはや通用しないことは明らかになってます。
昔と同じではないという事実をしっかり受け止めて、何をすべきかを知る必要があります。
見たくない現実ですが、目を背けず見ていきましょう!
1.昭和と今を比較してみる
まず昭和から令和に意識をアップデートしましょう。
経済成長していたのでモノを作れば売れました。
製造と消費が好循環で、社会のレールに沿っていけば余程のことがない限り安定したライフプランが描けました。
・雇用
新卒一括採用で忠実な社員を育て上げ、年功序列で昇給、終身雇用で退職金までしっかりと保障されてたので会社に全てを委ねて上司の言う通りにして一生懸命働けばよかった。
・社会保障、年金
次の世代がたくさんいたのでしっかり高齢者を支えられた。
しっかりしたピラミッド型。

・金融
銀行預金一択、他のことはしなくてOK。
それくらい利率もよく減るリスクもありませんでした。

僕が生まれた1980年の銀行預金利率は何と8%!

しっかり定年まで働きながら貯金し続けてれば退職金、年金、貯金の3本柱で老後は安泰!
経済停滞し、モノが売れない。
デフレの悪循環から脱却できず、今までの社会の仕組みは変化せざるを得ないところにいるのに現状維持バイアスと多元的無知に陥ってる人が大多数。
・雇用
終身雇用も崩れ、サラリーマン安泰の常識が破られました。
ボーナスカットや、退職金減、早期退職勧告、リストラなどが増え、備えをしていなかった人は退職後に老後破産に直面するケースも。
・社会保障、年金
少子高齢化で破綻するんじゃないか?と言われ、実際に年金は年々減ってるのが現状です。
支える世代が減り、高齢者ばかりが増えていく逆ピラミッド型へ。

・金融
銀行預金利率0.001%(!)、自分で資産形成するしかないのに金融教育は学校でされてないので自分で学ぶしかない。

10万円を一年間預けても増えるのは1円。。

デフレ、雇用不安定、社会保障心配、預金増えないで詰みそう。。
経済を個人がどうこうはできないので、個人で対策していくしかありません。
副業も法律改正でOKになってます。ネットを使って多様な働き方やプラットフォームも整ってるので副業で収入アップしながら対応力を身につけましょう。
2.銀行預金の目に見えないリスク
「投資はリスクがあるから怖い。預金なら安全だし(増えないけど)減らないから安心」
と考える人が残念ながら多いです。
安全、減らない、どちらも否定せざるを得ません。
まず預金なら安全というのはもはや昭和時代の、過去の経済成長期の話です。
絶対安全とは言えない例を挙げるなら、
・金融危機で預金封鎖となれば引き出せなくなる。
・預金してる銀行が倒産した場合保障される額の上限は1000万円で、それ以上は保障外で消える(ペイオフ制度)。
・何かが起こって預金者が引出しに殺到した場合、銀行に現金はあまり置いてないので全額引き出せない可能性が高い(金額が大きい場合はまず引き出せない)。
こんなこともないとは言い切れません。
基本的には安全に保管できますが、今の経済状況では何があるかわからないというのが現実です。

絶対安全とは言えないってことか!
次に預金なら減らない、というのも預金の額面は減らなくてもお金自体の価値が下がれば減るリスクになります。
高齢者に多い “タンス預金” も同様です。
お金自体の価値が下がる、とはインフレによる相対的なお金の価値低下のことです。
例えばインフレになって1000円で買えたものが1500円出さないと買えなくなる、となった場合は同じモノを買うのに必要なお金の額が上がる=お金の価値が下がったことになります。

経済成長すると物価は上がっていくもので、どの国もおおよそ2%の上昇率を打ち立ててます。
日本も目標インフレ率は2%としてますが、平成時代はずっと1%前後が続いていて達成されてません(経済が成長してないため)。
現時点で達成されてなくてもデフレ脱却を果たして経済成長すれば物価は2%上昇するということで、お金の価値は2%目減りする方に向かいます。

銀行預金利率は0.001%だから今のインフレ率よりすでに圧倒的に低い!
しっかり貯金して銀行で安全に保管した結果、価格の上昇によって前より買えるモノが減る。
インフレでお金の価値が下がるインフレリスクは額面上はわからない(預金額はそのままなので)、目に見えない損をするリスクです。
「銀行預金なら安全で減らない」というのは
安全性→ 今の経済状況では何があるかわからないので絶対とは言えない。
減らない→預金額の数字が減らないだけ、価値が目減りすることが抜け落ちてる。
ので、銀行預金にもリスクがあるということです。
3.銀行預金も金融資産
銀行預金には目に見えないリスク(価値の目減り)があることがわかりました。
銀行預金は株や投資信託、不動産などの金融資産と別物と考えてる人が多いですが、銀行預金も金融資産に含まれてます。
金融資産にはそれぞれに特徴があり、それぞれにリスクがあるものです。
つまり銀行預金は単にリスクが低い金融資産、ということです。

リスクはどう避ければいい?
リスク対策の基本としてよく言われることわざがあります。
“全ての卵をひとつのカゴに盛るな“(Don’t put all your eggs in one basket.)

卵を資産と見立てて、小分けにしとけばひとつ落としても他は割れないということです。
つまり銀行預金以外のカゴを用意するということになります。
株式、不動産、金などのさまざまな金融資産で持つことで、お金の価値が下がっても不動産は逆に上がったとか金の価値はそのまま変わらず、というように別の値動きをするカゴに盛ることでリスク回避します。

分散投資といいます!
さて、前項で銀行預金の目に見えないリスク(インフレによる価値目減りリスク)についてお伝えしましたが、今度は世界規模で見てみましょう。
昔に比べて日本を訪れる外国人旅行者がとても増えました。
国際化、日本文化に注目が集まってる、なども一因ですがもっと現実的には昔の日本は
食事も宿泊も全てが高かった
からで、今は安く旅行できるようになったから旅行者が増えてます。

モノの値段大して変わってないけど?
外国からしたら相対的に安くなったということです。
これは豊かになった国から見ると、変わらない日本のモノの価値は安くなって見えるということです。

つまり相対的には円の価値は低くなっていることになります。
銀行預金しかしてないということは、ひとつの金融資産しか持ってないので、インフレによる価値低下=目減りリスクに対処できない。
円だけしか持ってないということは、ひとつの通貨しか持ってないので、世界から見た円の価値低下リスクに対処できない。
卵をひとつのカゴに全部入れてる状態。
日本や円に何かあった(落とした)場合、全滅することになります。

4.やってはいけないこと5つ
たくさんありますが、差し当たってこれはやめて!という5つを挙げます。
①現状維持で行動をしない
→先延ばし思考、現状維持バイアスなどで今の自分を守っても未来に後悔するのは自分です。少しずつでも行動、まずは一歩です!
②収入を使い切る
→先取り貯蓄をして、残りで生活するのがオススメです。
③生命保険の金融一体型保険
→結果から言えば損します。
保険と投資は明確に分けて考える、が鉄則です。
④銀行の無料相談&外貨預金
→相談員の給料を上乗せした、手数料がバカ高い商品をすすめてくる=カモにされるので絶対にやめましょう。
⑤知識ナシでの投資
→わからないものに手を出さない、これは保険も同じです。
知識がないとサギに騙される確率も高くなります。

じゃあやるべきことは何?

知識を学ぶ、収支見直し、積立投資の3つです!
お金と投資を勉強しながら、支出の見直しと収入アップを検討してみましょう。
少しでも貯蓄と投資にまわしていくようにします。
最初にやる投資は積立の長期投資が最適です。
積立投資についてはこちらを読んでみてください。
コメント