投資信託って本当にいいの?どうやって始めたらいい?開設する口座などなど投資をこれから始める人にわかりやすく説明

投資の基本(初心者向け・長期投資)

書籍でもネットでも皆口をそろえて、

「投資初心者は投資信託の外国株式のインデックスから始めるのがいい」

といいます。

投資信託って何?

本当にいいのかよ?

儲かんの?

何でいいの?

どう始めればいい?

まるっとお答えしようと思います。

僕が一番最初に投資した金融商品は外国株式インデックスでした。

数年前にはもう投資信託がいいと言われていたわけで、信憑性が高いですね。

実際にiDeCoで金融商品を選ぶなら外国株式インデックス一択かな、と思います(扱ってる商品ラインナップの中ではベストなので)。

会社で導入されている人は何も迷うことなく外国株式インデックス、で終わります(いくつか種類はあるので信託報酬=管理手数料が安いものを選ぶ。だいたい0.2%以下が目安)。

じゃあそれ以外ではどうか、というところが今回のメインテーマです。

1.投資信託ってそもそも何?

投資は必要だと思うけど株の財務諸表の見方とかチャートの読み方とか難しいことはしたくない。

世の中にあふれるホントかウソかよくわからない儲け話で騙されたくもない。

何にもわかんないけど投資を始める方法ってないの?

という人にこそ投資信託です。

“ウサギとカメ” のカメとして時間をかけて着実に前進して勝ち(資産を作り)ます。

地道ですが再現性で言えば最も高いと言えます。

ウサギはお金を守る力がなく、ハイリスクが好きなので利益がいくらあっても激しい上下を繰り返して疲れ果てます。

うまくいくのはごくわずかです。ハイリスクで儲ける、は再現性が限りなく低いです。

初心者はFXとかやるべきじゃない、と強く言いたいです。

カンタンに説明すると投資信託は、いろいろな株をテーマに沿って詰め合わせたものです。

プロが選んで組み合わせたいろいろな会社の株が詰め合わせてあり、数百~数千株が組み込まれてます(例えばアメリカのトップ500社など)。

単品の株より投資信託がオススメな理由 

1.株を単品で買うとまとまった資金を一社に託すことになるが、投資信託は何百何千の株にまとめて投資できる上、少額スタートが可能。 

2.そもそも数千銘柄から伸びる株を選びだすのは初心者には難しいが、プロ(ファンドマネージャーといいます)が選んでくれている。 

3.自動積立もできる(複利運用が基本なので分配型は選ばない前提)し、いつでも解約できる。 

大きな資金がない、投資知識がない、仕事が忙しいからそんなにすぐに勉強もできない、でも資産形成初めたい、というニーズにばっちり応えているのが投資信託です。

つまり、これから投資を始める初心者向けな上に月々積立しながら長期運用でずっとやっていける投資ということです。

なので誰しも 「投資初心者は投資信託」と言っているわけです。

知識ナシ?サイコー!

これはほとんど知識がなくても始められる、という意味であって知識を学ぶ必要がないということではないことは覚えておいてください。

投資は自己責任でするものなので、どういうものかを理解せずにやっていてはどこかで不況などによる損失の可能性があったときにノーガードで食らうことになりかねません。

ノーガード戦法は

やっちゃダメ!

自分の知識と判断でやるからこそ損失の責任も自分にあるわけです。

有名投資家が良いって言うから投資したのに損しちまったぞ!

とか言って自分で考えずに他人の判断に乗っかって、失敗したときは人のせいにするようでは大人として自立心と責任感が欠如してると言わざるを得ません。

逆に自分の知識と判断で利益が出れば喜びもひとしおです。

とにかく投資信託は

・始めるにあたっての知識量が他に比べて少なくて済む

・個別株やFXのような大損リスクは少ない

・積立できるので大きな資金がなくてもできる

これくらいに考えておいてください。

損をしないってことではないよ!

では、投資信託はテーマとなっている企業全体に投資することだということについてざっと説明します。

例えばアメリカ株式というテーマの投資信託ならばアメリカの企業数千数万社の株をちょっとづつ買ってアメリカ企業全体の成長に投資することになります。

全体で見るので個別に見ていくよりはわかりやすいものになります。

そして数社が業績悪化で沈んでも他の数千社が好調ならば価値は上がります。

全体的に上がればOKってことか!

2008年のリーマンショックや、2020年のコロナショックのような世界的なレベルの不況には影響されますが、ニュースですぐにだいたいの情報は得られます。

細かいニュースにまで神経を張りめぐらさなくてもいいのは初心者や働きながら投資をする人にはありがたいことです。

専業じゃなきゃなかなか調べきれないよね

👆もくじへ戻る

2.どんなものがあってどれがいいのか

投資初心者が投資を始めるなら投資信託がいい、ということがわかったところで次はどんな投資信託があって、どれをやるのがいいかについて説明していきます。

・どんなものがあるのか?

世の中には投資信託だけでも数千種類あるといいます。大まかに分けてみると、

国、地域など-日本、アメリカ、中国などやヨーロッパ、アジアパシフィック、新興国など

投資対象-株式、債券、不動産、コモディティ=商品先物取引(エネルギー・貴金属・農作物・畜産物など)

ファンド(金融商品)のタイプ-アクティブ、パッシブ、インデックス、ETF

これらの組み合わせでどこの何に投資するものかがわかります。

”外国株式インデックス” というのはそのままの商品名のこととは限りません。

アメリカをはじめとした海外の先進国の株式市場のインデックス指数=株価平均に沿って動くファンドのことを指していて、このようなファンドに投資するのがいいということです。

僕はSBI証券でiDeCoをやってますが “ニッセイDC外国株式インデックス” というわかりやすい商品名があります。

どれがいいのか?

まず”日本”ではなく”外国”、”海外”、”全世界”、”先進国”などの文言がついているものに絞ります。

“ETF” または ” インデックス” という文言がついていて、信託報酬=管理手数料が0.1%くらいだといいです。

インデックスだけじゃないの?ETFって何?

そう思いますよね。これから説明します。

ETFは上場している投資信託で、インデックスと値動き自体は変わらないながら信託報酬=管理手数料がとても安いものがあることで長期的に有利です。

しかし積立投資ができる証券会社が少ないことと分配金が自動で再投資されないので、どちらも自分でやらなくてはならないという手間がついてきます。

初心者にはこの手間はキツイ!

慣れれば月一とかで調整するついでにササっとやればいいので難しいことではありませんが、初心者のうちは頭の片隅に置いとくに留めましょう。

なのでこれから始める初心者が取る流れとしては、

iDeCoやNISA(次の項で説明します)で外国株式のインデックスを積立で投資するのが手間が少なくてベスト。

しばらく運用して知識と経験がついてきたら、ETFに乗り換えると長期的にインデックスよりリターンが大きくなる可能性が高い。

ETFはiDeCoやNISAでは扱いがほぼないので特別口座(これも次の項で説明します)でやることになります。

NISAには期限があるので、期限後に随時移行してからETFというのも手です。

もちろん初心者でも自分で積立と再投資をするのが苦でないならば特別口座でETFから始めても問題ありません。

ただ、iDeCoやNISAは運用利益が非課税になるというメリットがあるのでiDeCoやNISAの上限額以上に資金がある場合にした方がいいです。

非課税メリットはかなりおいしいね!

個別株、ETF、インデックス(投資信託と書いてます)の大まかな違いについては簡単な図を載せておきます。↓↓↓

つまり、この記事の最初の

「投資初心者は投資信託の外国株式のインデックスから始めるのがいい」

という言葉はiDeCoやNISAの口座でやることが前提であるということです。これらは投資額に限りがあるので信託報酬=管理手数料0.2%以下であれば充分です。

👆もくじへ戻る

3.結局何から始めればいいの?

前項で出したiDeCoとNISAについての説明と、特定口座の説明を含めて進めます。

iDeCoとNISAについてざっくり説明すると、

iDeCo

個人(企業型もあり、あなたの会社で導入されているか確認してみてください)で年金積立をして、その積立金を運用して得た利益は非課税になるという制度です。積立金の一部が翌年の所得控除になるというメリットもあります。

NISA

初心者向けの少額投資用の口座で、こちらも利益は非課税になります。

限度額120万円のNISAと、限度額40万を月々積立するつみたてNISAがあります。

※2024年からNISAの制度が変わることが決まってます。

一般の口座(特定口座と普通口座)で投資利益が出ると20.315%課税されます。

利益が10万円ならその内の20315円は税金…

非課税なら利益はまるまる10万!

素敵な制度だね!

では、口座開設についてです。

証券会社は手数料が安く済むネット証券がオススメです。

僕は楽天証券とSBI証券を使ってます。どちらかひとつでも全く問題ありません。

作る口座

①特定口座(源泉徴収あり)

確定申告の手間が省けます。自分で申告するなら特定口座(源泉徴収なし)にします。 普通口座というのもありますが、源泉から確定申告まで全て自分でやることになり、手間が多くなります。 

②iDeCo口座

あくまでも年金の一種なので年金をきちんと払っていないと作れません。前述の企業型にさらに個人を追加することもできますがその場合は必ず会社に確認しましょう。

③NISA口座 または つみたてNISA口座

NISAには年120万円までのNISA口座か、年40万円までを月々積立するつみたてNISA口座のふたつからどちらかを選びます(ひとつしか口座は作れません)。

資金がなくてもみっつとも作っておけば後で資金ができた時にスムーズに始められます。申し込み自体はそれほど手間ではありません。

iDeCoやNISAは税務署審査やらで時間がかかるから注意!

実際に投資する口座は自身の資金や目的に合わせましょう。

②iDeCo口座③NISA口座 または つみたてNISA口座

両方もしくはどちらかで投資を始めて、慣れてきて資金に余裕ができたりNISAの期限が来て移行しなきゃならないときは

①特定口座

を使うという感じです。

iDeCoとNISAではインデックス、特定口座ではETFがオススメ!

注意点

・iDeCoはあくまでも年金なので60歳まで積立金は引き出せない。

・NISAで損失が出ても他口座ではできる損益通算(利益分の税金を一旦納めたのち、損失した口座の分の税金が戻ってくる)ができない。

さらに損失繰越(年間の損失を翌年の利益と相殺して税金計算)もできない。

・どちらも制度が変わることがあるので、運用する場合は新しい情報を逐一チェックするようにしましょう(この記事は2021年7月までの情報をもとにしてます)。

資金がない場合はまず家計の見直しを!それでもなければ転職、副業を検討しましょう!

長期投資は早く始めれば早く始めただけ後の資産は大きくなります。

かと言って焦ることはなく、途中で積立金額を増やしたりできればより大きく資産形成できます。

あなたの資産形成の参考になれば幸いです。

👆先頭へ戻る

コメント