心折れる、メンタル弱い、凹みやすい
そんなあなたにポジティブ心理学から
「レジリエンス」というスキルをご紹介
ネガティブなことから素早く立ち直れる
柳のようにしなやかな心になりましょう!

心の回復力を高めるスキル
1. 心折れにくい人とは
倒れない強さじゃない レジリエンスとは?
2. ステップと心のクセ
回復の流れと捉え方を知る
3. 鍛えるべき4点
心の土台を固める 支えは鍛えられる
心折れにくい人とは
最初に結論ですが
心折れにくい人とは
「心の回復力が高い人」です
心の回復力をレジリエンスといいます
同じできごとでも
へこたれず努力し続けられる人がいれば
ポキッと心折れてあきらめる人もいます
これはレジリエンスが高い・低いの違いです

人種が違うとか才能だとかじゃなく
ましてや優劣なんかじゃありません
スキルがあるかないかの話なんです

「心折れやすい、弱い」
って凹まなくて大丈夫!
実際は心折れにくい人たちも
ダメージは感じてます
でもすぐに立ち直れる、回復が速いんです
レジリエンスは
強いストレスに対応して元の状態に
立ち戻るための心理的なプロセス
と言われます

これは才能とか先天的なものじゃなく
誰でも学習できるスキルですから
ここで学んで身につけていきましょう
レジリエンスを高めるために
大事な要素を5つ挙げます
辛い状況でもポジティブな面を
見いだせる楽観性も含め
柔らかい考え方です
起きたことに振り回されないように
自分の感情を冷静に見て対処します
自分を過小評価せず、嫌わずに自分に優しくします
成長を感じる、どんな状況でもうまくやれると思える感覚です
人は環境の生き物、人間関係はあらゆることに影響します
同じ体験でもいわゆる
トラウマや心の病になりやすい人は
レジリエンスが低いといいます

つまりレジリエンスを高めることは
心の病の予防、心の免疫力アップ
になるわけですね
いわゆるメンタルヘルス
→心の健康を保つための
自己防衛策のひとつです

柳の木やヤシの木みたいに
台風や暴風雨で激しく揺さぶられても
去った後は元通り
そんなしなやかな心を身につけましょう
ステップと心のクセ
具体的なレジリエンスを高める方法について
大事なのは
- 流れを知ること
- 自分のタイプを知ること
この2点です

ヨーロッパでのポジティブ心理学の第一人者
といわれるイローナ・ボニウェル博士が
提唱したSPARKレジリエンス・プログラム
というのをご紹介しながらお伝えします
S:起きたこと、事実に目を向けて
状況を把握します
P:感情を入れず、捉え方の
パターンに沿って解釈します
A:勝手に湧いてきた
感情も把握します
R:捉え方のパターンが行動に
どんな影響を与えるかを見ます
K:ここまでで何を学んだかを
理解します
この流れで心を立て直していきます

捉え方にはパターンがあるといいました
自己診断できるといいますから
以下でお伝えする7つのうちの
どれに当たるか意識してみてください
「心に潜む7種類の思い込みオウム」
自分は心にどのオウムを飼ってるか?
- 人を非難しがち
- ものごとを極端に考える
- 白黒はっきりさせたい
タイプは批判オウム
- 公平・正しいを気にしがち
- 自分の意見を曲げない
- ○○すべき、と考える
タイプは正義オウム
- 人と比較し落ち込むことが多い
- 比べられることが嫌い
- 人前に出るのが怖い
タイプは負けオウム
- 何をするにもできないと決めつける
- 状況は変えられないと考える
タイプはあきらめオウム
- 悲観的
- うまくいかないことがあると
全てダメかもと不安になる
タイプは心配オウム
- 自分を責めがち
- 自己評価や自尊心を下げる
- 何かあると自分に関連づける
タイプは謝りオウム
- 何事も我関せず、面倒を避ける
- 自分も周りにも意欲をなくさせる
タイプは無関心オウム
自分のタイプがわかったら
SPARKのPで解釈に活かします

しっかり認識しておくことで
R:リアクションの傾向も見えてきます

自分が心に飼ってるオウムを
見つけてみてください
鍛えるべき4点
レジリエンスの流れと
自分の捉え方パターンがわかったら
次はレジリエンス・マッスルという
4つの要素についてです

I can (○○できる)
I have(味方がいる)
I like(○○が好き)
I am(○○である)
過去に自分が経験した困難を思い出して
どう乗り越えたかや、
体験から学んだことなど書き出します
→自己効力感を高める
自分をサポートしてくれる友人・知人
家族やお世話になった人を書き出します
→安心感につながる
大切な人、楽しかったこと、
好きな事などを書き出します
→幸福度を上げてくれる
自分の得意な事や強みを書き出します
自分でわからない場合は
近しい人に聞いてみます
→自分らしさ、拠りどころになる
この4つを繰り返し鍛えることで
自分のポジティブさの土台がしっかりしてきます

辛い時これがパッと確認できると
自分を支えてくれます

書き出しておくといいですね
自分の捉え方のタイプ=オウムに
よって自分の陥りやすい傾向が
わかってれば対策も立てておけます

深く落ち込むことも減らせますね
いかがでしたか?
SPARKというプログラムを
ご紹介しましたが
アメリカの心理学者
アルバート・エリス博士が
提唱したABC理論というものと
共通点がみられたのでザックリ補足します

ABC理論は一言で言うと
出来事と信念によって
出てくる感情や反応が
変わってくる、というものです
ここでBが
あいつとはめちゃくちゃ気が合う
だった場合はCが
あれ、集中してて気づかなかったのかな?

こんな具合でAの出来事は同じでも
信念・捉え方によってCの感情が変わります

アドラー心理学の認知論、目的論に通ずるかと
ABC理論は幅広く使えますが
SPARKはあくまでもレジリエンスを
高めるためのもの
悪い事から心を立て直すものです

なのでBに当たる部分をオウムということで
パターン分けしてるんですね
ABCのBが大事なように
SPARKはPが大事です
自分がどのオウムを飼ってるか
しっかり把握して柳のようなしなやかな心
身につけていきましょう
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